偉大なる、しゅららぼん
The 万城目ワールド。
鴨川ホルモーや鹿男あをによし、プリンセストヨトミとか他の映像作品は観ていたけど、そういえばこれは観てなかったな・・・と思いたって観てみた。
一言で言うと「高校生の頃の私が観たら絶賛してたかもしれない」
完全ファンタジーよりも日常に潜む非現実ってスパイス的な感じですごく好きだけど、万城目さんが書く物語は非日常の割合が殊更に高い。スパイスが効きすぎていて香辛料を食べるためにカレー食べるみたいな感覚になる。・・・我ながら例えが悪すぎる。
映画よりも舞台とかが似合いそうな物語の進行だなぁ、演出的には難しいだろうけど。
でもこういう香辛料が効きすぎているカレーって一定の感覚を開けて摂取したくなるもので。
新型コロナウイルスに疲れ切って優しくないこんな嫌な世の中を、全く綺麗さっぱり忘れられるような非現実的な万城目ワールドはこの時期にはすごくぴったりなのかもしれない。
全部読んだり観たりはしてないけど現状万城目さんで一押しはやっぱり鴨川ホルモーだなぁ。
山田孝之の真剣なおふざけ演技には圧巻だし、ギャグ要素が盛り込まれていて面白い。しかも舞台は京都大学。京都大学や京大生を扱った作品のおふざけってバカそうに見えるのに賢くて面白いし。
明後日の方向くらいに現実逃避するならぜひ。