君が君で君だ
自分が好きで見た映画くらいは覚えておきたいから
ちゃんとレビューして残していこうと思う。
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純愛も極めると異質で恐怖。
キャストに池松さん出てた故に観た。この人が出ている映画割と好みなことが多い。
ストーリーは、好きになっちゃった女の子(姫)に10年間もの間自分の名前も捨ててストーカーしながら思いを寄せ続ける3人(尾崎、ブラピ、坂本龍馬)の男達のお話。
割と序盤に感じたけど、ストーキング行為がライトなのにめちゃくちゃヘビーに描かれていて気持ち悪い。(褒め言葉的な意味)惚れたが故に自分の名前まで捨てて好きな子の男になり切るのに思いを告げるどころか存在すら認知させずストーカーして生きている姿を見て、自分を捨ててまで人を愛せるってすごいと感心したけどここまでくるとめちゃくちゃ怖い。でも歪んだ愛の綺麗さが純粋悪って感じで引き込まれる。
姫への愛が強すぎて与えすぎて振られてしまう坂本龍馬や、単純な好きと言う気持ちからストーキングに至ってしまったブラピの気持ちはわからないでもない。(ブラピに関しては結局最終は3人でのストーキング生活が楽しかったのか姫のこと見ている感じはなかったけど)大体のストーカーがこうなんじゃないかな?知らんけど。でも一番怖いのが尾崎で、好きという次元じゃなく姫の何もかもを受け入れもはや姫自身になっている尾崎の姿を見て底無し沼の様な絶望を感じた。愛が歪みすぎている。
全てを受け入れるから自殺しようとする姫さえ可愛く見える。その選択を受け入れる。それが姫だから。
・・・?
いや怖いわ。
メインビジュアルにも乗っているひまわり。
花言葉:憧れ・あなたを見つめる・愛慕・敬慕・崇拝・情熱
普通に聞くといい花言葉じゃん・・・ってなるけど、この映画の後に見るとゾゾゾっとする。うーん。捉え方が変わるって面白いなぁ。
愛にはいろんな形があるけど、間違えたくないなぁと思った。
作中で一番笑ったセリフを言い残して終わる。
体調どうですか?
「少し 切ないです」